リリースノート VAMSE for Us Version 1.12
VAMSE for Us(ヴェイムス フォー アス)は、ウィンドウズ用プログラミング言語環境を利用して中村研究室が開発したものです。
この Version 1.12 は、テストを終えた最新の安定版です。
手動でパッケージを実行すると、解凍先フォルダ名が表示されます。
その下にあるボタン[解凍]を押して下さい。
解凍が終了すると VAMSE Install Wizard が起動し、情報メッセージが表示されます。
インストールを行う場合にはメッセージ下にあるボタン[はい]を押して下さい。
ショートカットの作成先とユーザーを指定して少し待つとインストールが完了します。
最後にテキスト版ヘルプが表示されます。
安定版リリース Version 1.11 からの変更は以下のとおりです。
(1)
前バージョンからの不具合を修正しています。
以下は改善点の一部です:
- プルダウンメニュー[環境]にある[コントロール設定]の設定画面の中で「VAMSEコントロールメニューが閉じるまでの待ち時間」に0が設定できない(テンキーから半角数字を入れても受け付けられずに警告されてしまう)不具合を修正しました。
- 名前を付けてファイルを保存しようとするときに、実在しないドライブ名やフォルダ名を指定するとエラーが発生して強制終了となってしまう現象が一部のWindows環境で起こることから、その対策を施しました。
- ファイルを開いただけで何も編集せずに VAMSE for Us 本体を終了しようとする際「編集内容を保存しますか?」と誤って尋ねられるケースがある不具合を修正しました。
- 文字フォントの切替えに使うキーボードショートカットを、F7キー単独から、CTRLキー+F7キーに変更しました。(日本語変換中に、ひらがなを、F7キーを使ってカタカナにする場合に、文字フォントが同時に切り替わってしまうことからそれを避ける為。)
- 改行とタブスペースと文字列とを相互に置換する機能を実装したことに伴い、プルダウンメニュー[検索]に属する項目[検索 (F)]を[文字列の検索 (F)]に、[置換 (R)]を[文字列の置換 (R)]に、それぞれ変更しました。
- 本ソフトウェアに実装されているいくつかの機能を実行した際に表示される、結果表示の形式を、ウィンドウ表示にするのかメッセージアラートにするのかユーザーが選択できるように改良しています。(環境 > 表示形式設定機能)
(2)
改行やタブスペースを検索して、そこへカーソルを移動する機能を追加しました。
カーソル位置の前後にある、一番近い改行やタブスペースを、文字入力せずに探すことが可能です。(検索 > 改行とタブの検索機能)
(3)
改行やタブスペースをユーザーが指定した文字列に置換したり、逆にユーザーが指定した文字列を改行やタブスペースに置換したりする機能を追加しました。
文字列には改行やタブスペース(いくつでも可能)を含めることができます。
又、文字としての \n や \t を扱えるようにしました。(例:テキスト文書の改行部分を \n という文字列に置き換えるなど。)
文字としての \n を扱いたい場合、\\n と円マークを2つ重ねて指定します。
置換を実行する前に範囲選択しておくと、その選択範囲だけ置換を実行することが可能になっています。
(4)
URLやメッセージアドレスの扱いについて
- カーソル位置のURL(ホームページのアドレス)をクリップボードにコピーする機能を追加しました。
- カーソル位置のメッセージアドレス(電子メール,Twitter のアドレスなど)をクリップボードにコピーする処理を改良しました。
(5)
きょうの日付と現在時刻をカーソル位置に挿入する機能を追加しました。
- 日付は「西暦による表記」と「元号による表記」と「英数字による表記」が可能です。
- 現在時刻は「午前午後形式」と「24時間表記」と「コロン区切り表記」が可能です。
(6)
テキスト文書内のカッコや囲み記号を対象とした扱いについて
- カーソル位置の開きカッコに対応する閉じカッコを検出してそこまでカーソルを移動する機能と、カーソル位置の閉じカッコに対応する開きカッコを検出してそこまでカーソルを移動する機能(検索機能に分類)を追加しました。
この機能が使えるカッコは、全角が( ),「 」,『 』,【 】,〔 〕,[ ],〈 〉,《 》,{ },≪ ≫ の10種類、半角が ( ) , [ ] , { } の3種類となります。
又、厳密なカッコ類ではありませんが、囲み記号として、半角ダブルクォーテーションや半角シングルクォーテーションの開きと閉じにも移動可能です。
注意点:ダブルクォーテーションやシングルクォーテーションは開きと閉じが同じ形状の為、開き記号と閉じ記号の機械的な判断が難しく、用途に関係なくカーソル位置を基準として1つ前や1つ後ろのクォーテーションへ移動するような挙動となっています。
- カッコの数を数える機能を追加しました。
この機能が使えるカッコは、全角が( ),「 」,『 』,【 】,〔 〕,[ ],〈 〉,《 》,{ },≪ ≫ の10種類、半角が ( ) , [ ] , { } の3種類となります。
ダブルクォーテーションとシングルクォーテーションもカウントの対象です。
注意点:一部のスクリーンリーダーでの読み上げでカッコの種類がすっ飛ばされてしまう(おそらく仕様)という現象が発生しており、解決は容易ではないことから、結果表示をウィンドウ表示にするかメッセージアラート表示にするかをユーザーが選択できるようにしてあります。(環境 > 表示形式設定 > カッコの個数を数えた結果 の画面で設定を行って下さい。)
(7)
技術面で不可能な実装について
行間を広くしてほしいというご要望を頂いており、調査に調査を重ねましたところ、この実装(行間を広く)について現段階では利用しているプログラミング言語の仕様等でほぼ不可能であるということが分かりました。
今後、プログラミング言語の仕様が進歩して技術的にも可能になった時点で、行間を広くできるように改良することを検討します。
(以上)