リリースノート‐VAMSE for Us (Version 1.16)
VAMSE for Us(ヴェイムス フォー アス)は、ウィンドウズ用統合プログラミング環境を利用して中村研究室が開発したものです。
この Version 1.16 は、テストを終えた最新の安定版です。
動作確認は、Microsoft Windows XP,Windows Vista および Windows7 等の環境に於いて実施済みです。
又、ユーザーの方から Windows8 等の環境でも動作するというご報告を頂いています。
手動でパッケージを実行すると、解凍先フォルダ名が表示されます。
その下にあるボタン[解凍]を押して下さい。
解凍が終了すると VAMSE Install Wizard が起動し、情報メッセージが表示されます。
インストールを行う場合にはメッセージ下にあるボタン[はい]を押して下さい。
ショートカットの作成先とユーザーを指定して少し待つとインストールが完了します。
最後にテキスト版ヘルプが表示されます。
環境によってはインストールの途中でエラーとなることがありますが、これはあくまで、Windows 上の実行権限の問題でプログラムの不具合ではありません。
インストールを実行する際に[コンピューター]の画面で、setup.exe を矢印キーで選択してアプリケーションキーを押し、コンテキストメニューにある[管理者として実行]で実行すると正常にインストールできることが確認されています。
安定版リリース Version 1.15 からの変更は以下のとおりです。
(1)
前バージョンからの不具合を修正しています。
以下は改善点の一部です:
- TXT 形式,TMP 形式を除く、各種形式のファイルを編集し、保存せずに終了しようとした時に、保存確認の問い合わせメッセージが出ずにエディタが終了してしまう不具合を修正しました。
- エディタ終了時に Windows8 の環境ではそのままフリーズしてしまう現象への対処を実施しました。
又、Alt キーを押したまま F4 キーを押すと VC++ ランタイムエラーになる点についてはプログラミング言語そのもののバグであることも判明し(本ソフトウェアの作り方に問題なし)プルダウンメニューの[ファイル]→[終了]から VAMSE for Us を終了させるとエラーが出ないことを確認しました。
- 文書情報の表示で、文書の行数を表す項目名が「行数」となっていたものを「文書の最終行」という具体的な表現に修正し、単位を「行」から「行目」に改めました。
- ウェブ制作の[CSS プロパティの挿入]で、数値を入力すべき記入欄で小数の数字を入力すると、無効な数値とみなされてしまう不具合を修正しました。
(2)
新たなカーソル移動の方法として、カーソルジャンプ(指定行へのカーソル移動)機能を追加しました。
プルダウンメニュー[検索]から[ジャンプ]を選んで決定すると[指定行へジャンプ]ダイアログボックスに入ることができ、そこにあるエディットボックスに移動先の行番号(整数)を半角数字で入力してから[実行]ボタンを押すと、カーソルが現在の位置から指定行まで移動します。
指定した行番号が文書全体の行数よりも大きい場合は、最終行までジャンプするかどうか確認が行われ、最終行へ移動しないほうを選んだ場合には改めて行番号を指定することができます。
もしも、指定行へのカーソル移動の操作を途中でやめたい場合には[指定行へジャンプ]ダイアログボックスにある[中止]ボタンを押します。(ESC キーを押してもダイアログボックスを閉じて操作を中止することができます。)
(3)
ウェブサイト制作に関連するいくつかの支援機能の追加を行っています。
以下は追加点の概要です:
- K16 様が開発なさった HTML 文法チェックツール「HTMLLINT」と、W3C (World Wide Web Consortium) 提供のチェックツール「CSS 検証サービス」を、本ソフトウェアで利用する(プルダウンメニューから実行する)ことができるようにしました。
この機能を利用するにはそれぞれのツールを予めパソコンにインストールしておく必要があります。
- ウェブ制作の時に HTML の中で普通の文字として直接記述することができない文字や記号(半角の不等号やクォーテーション、&マークなど)を、文字参照という表記方法に変換して、元の文字と置き換える機能を追加しました。
この機能は HTML タグも文字参照という表記方法に変換してしまうほどに強力なものですが、文字参照への変換をタグづけの前にして頂くことで、誤って HTML タグを文字参照に変換してしまうミスをなくすことができます。
- CSS プロパティの一覧と HTML タグ・属性の一覧をそれぞれ再構築する機能、並びにその機能を動かす為のボタンを追加しました。
CSS のプロパティや HTML のタグ・属性がうまく挿入されない(モジュールの破損などの可能性がある)場合、あるいは、CSS や HTML の一覧の表示がおかしい場合などに、この機能を使うとそれ以後は正常に動作するようになることがあります。
- スタイルシートの適用メディアの指定を挿入できるようにしました。
適用するメディアの種類(コンピュータの画面,プリントアウト時,ポータブルな環境,テレビの画面など)とその時の条件を複数指定することができます。
(4)
ウェブサイト制作に関連する支援機能の改良について
以下は改良点の概要です:
- CSS プロパティや HTML タグ・属性の一覧に於いて項目のグループ分け再検討および項目名などの変更を行いました。
- プルダウンメニュー[ウェブ制作]から HTML タグ・属性の挿入の機能でタグづけをした際、タグで囲む文字列に含まれている半角カタカナを全角カタカナに変換する処理を追加しました。
- 編集中の HTML 文に、ルビ要素(但しこれは XHTML1.1 専用タグ)とヘッダ内要素を追加できるようにしました。
- プルダウンメニュー[ウェブ制作]から[CSS プロパティの挿入]に入り、プロパティを選択した後、色を指定する必要がある部分ではコンボボックスから色を選んだ時に、選択した色のサンプルが選択肢の下に表示されるよう改良しました。
(5)
文字種の変換の機能を追加しました。
この機能は、編集中の文章の中から必要な部分をユーザーが範囲選択し、変換したい文字種類をメニューから選ぶだけで、選択範囲内にある文字列(変換元の文字)をユーザーが指定した種類の文字に変換するものです。
この文字種の変換は、大文字・小文字,全角・半角,カタカナ・ひらがななどへ、相互に行うことが可能になっています。
文字を手で打ち直すことなく対象の文字をお好みの種類にすることができる為、テキスト編集の手間を省くだけでなく、ミスの防止にも繋がります。
(6)
上記以外にも、以下のような機能の追加・改良を行っています。
- インストーラーの改良として、本ソフトウェアのインストール時に、スタートメニューの中へショートカットアイコンを、必ず置くように改良しました。
- エディタ本体のプルダウンメニュー[環境]にある[ショートカットの作成]を実行した際に、その挙動を付属外部プログラム(インストーラ)の実行から、内部プログラムでの実行に改めました。
(以上)